受け継がれる“メンフィスソウル”でソウルミュージックの本質を知る

  

常に自分が今いる時代の20~30年前の音楽を今でも追いかけていたのですが、まさに小さい頃初めて耳にしたR&Bやソウルミュージックがとても心地よく、でも子供ながらに切なく感じて聴こえて来たを覚えています。おそらく私が聴いたその音楽のルーツや奇跡を知るのにぴったりの映画が現在公開中。『約束の地、メンフィス ~テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー~』は、数々の世界的ミュージシャンを送り出してきたテネシー州メンフィスを舞台に、人種や世代を越えたレコーディングを行ない、同地が輩出した、さまざまなジャンル、世代、人種のアーティストたちが結集してセッションを行う姿を活写しています。

 

本作は、ブッカー・T・ジョーンズメイヴィス・ステイプルズ、惜しくも収録後にこの世を去ったボビー・ブランドスキップ・ピッツといった巨匠たちが次世代を担う若者に音楽を継承する貴重なセッションの数々を、かのスタックス・レコードの盛衰に象徴される黒人差別の歴史と絡めつつ綴っていくストーリー。偉大なる先人たちがプレイの秘訣を惜しげもなく伝授してゆくシーンが印象深く、過去から現代へ粛々と受け継がれるこの地の“ソウル”がスクリーンから溢れ出してきます。

 

 

監督は、『ダーク・タイド』などに携わってきたマーティン・ショア。黒人たちが受けてきた差別の歴史にも触れながら、さまざまな名曲、名盤が生まれたロイヤル・スタジオなどでの競演を鮮やによみがえらせています。過去から現代へ粛々と受け継がれるこの地の“ソウル”がスクリーンから音楽の本質を 垣間見せてくれるこの作品、音楽だけでなく、彼らの“ソウル”を感じてみてください。

 


 

約束の地、メンフィス ~テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー~
新宿K’s cinemaほか順次公開

 

製作年:2014年
製作国:アメリカ
上映時間:98分
配給:CURIOUSCOPE
製作会社:Social Capital Films
http://www.curiouscope.jp/Memphissoul/

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