衝撃的なタイトルからは想像ができない結末『君の膵臓をたべたい』

  

本屋さんがかなり推し推しらしく平積みされたこの本のタイトルを見たとき、ギョッとした『君の膵臓をたべたい』。 なんつーホラーな題名つけているんだ! しかも装丁が桜が舞うきれいなもので、そのギャップにも驚き、内容とか、評判とか全く気にせず(というか、もう瞬時に)手に取り、レジに直行してしまったのです。で、いろんな意味で“覚悟”をして読んたのですが、ひゃーー、想像を絶するストーリー展開!

 

あらすじは、主人公である「僕」が『共病文庫』とタイトルが付けられた文庫本を拾ったところから始まります。それは「僕」のクラスメイトである山内桜良 (やまうち さくら) が綴っていた、秘密の日記帳であり、彼女の余命が膵臓の病気により、もう長くはないことが記されていました。「僕」はその本の中身を興味本位で覗いたことにより、身内以外で唯一桜良の病気を知る人物となってしまうのです。秘密を知ってしまったがために、「僕」は“山内桜良の死ぬ前にやりたいこと”に付き合うことになり、互いに自分の欠けている部分を持っているそれぞれに憧れを持ち、次第に心を通わせていきながら成長していく――

 

本作は、住野よるのデビュー作。小説投稿サイト「小説家になろう」に投稿したところ、ライトノベル作家の井藤きくの目に留まり、双葉社に紹介され、出版に至り、「本屋大賞」2016第2位「ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR 」2位、、「2016年 年間ベストセラー」総合4位単行本フィクション1位等々、高く評価されています。

 

主人公が高校ということもあり、会話の内容もそうですが、毒の吐き方(笑)、切り返しの早さ、一見成立されてないようで、ちゃんと言葉のキャッチボールになっているところなど、今時の若者像(まあ、私にはよくわからいのですが…)が的確に描かれているのです。タイトルでもある“君の膵臓をたべたい”の言葉の意味は、早々に明かされますが、この言葉の持つ本質は、最後に登場しますので、油断しないで読んでくださいね。

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